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エベロンガイド:エルフの信仰文化 

 エベロンのキャンペーンを遊ぶ上で、あるエルフの敵に関連して様々なエベロン的タームが出てきたので、参考資料にと思って少し書いたもの。エベロンにおけるエルフの信仰文化を窓口に、ちょっとエルフやヴォル回りについて解説しますよ的な記事です。



 エベロン世界のエルフ信仰文化は祖先崇拝をその基本的形態とするが、これには様々な形がある。


■不死宮廷

●概要
 エアレナル島は言わばエルフの「本国」であるが、そのメインストリーム「エアレニ」の信仰。彼らは死者を深く尊重し、亡くなった者の詳細な記録を作って図書館と棺桶に収める。墓荒らしは特に重い罪に数えられる。そして特に功績ある者が死んだ時には、信仰の正のエネルギーで彼らを死後も存続させ、不死なる者「デスレス」とする。彼らデスレスは神の如き存在として個々の家、また一族、あるいはエアレナル全体を見守り続ける。生者は彼らを崇敬し、エルフ史が誇る偉人が結集したデスレスの「不死宮廷」に奉仕し、そしてまた、なんらかの偉業を立てることで彼らの一員として不死に与る。エアレニの中には、死者を崇敬するあまり生きながらに肉体を変質させ、ゾンビのような外見にしてしまう者もいる。このような異様とも思える風習から、コーヴェア人からはアンデッドを崇拝しているように思われている。だが実際には、負のエネルギーによって生まれ生気を蝕むアンデッドたち——殊に意志を持たぬアンデッドを、彼らは強く忌んでいる。

●地域等
 エアレナル島の大部分を占めるジャングル地帯のエルフたちがこの道に従事している。アンデッド根絶を誓った聖戦士集団「デスガード」はコーヴェア大陸にも多くの冒険者を輩出しており、「ヴォルの血」やその手駒である翡翠爪騎士団と敵対している。コーヴェア出身でも実力を証明すれば彼らに加わることができる。


■スピリット・オブ・ザ・パスト

●概要
 エアレナル島のサブストリーム「ターナダル」の信仰。エルフ種族がゼンドリック大陸から脱出してエアレナル島にやってきた時、秘術の知を尊び剣を置いた大半のエルフたち(エアレニ)と別れて居住地を隔てた、武勇を尊ぶ者たちがいた。彼らターナダルはエアレニが発達させた不死宮廷を敬して遠ざけ、デスレスへの道を受け入れない。彼らが殊に崇敬するのは古代のゼンドリック巨人帝国との戦争で活躍した英雄たちである。彼ら英霊たちは、子孫を通じて生き続けるというのが彼らの信仰の根幹である。ターナダルのエルフは、生まれた時に祭司「過去の護り手」によっていずれかの英雄を守護祖霊として特定される。そして彼らは、この己の守護祖霊を熱心に模倣し、かの英雄の事跡をこの世に再現することで称えようとする。模倣を極め、あわよくばその勲を再び再現することで、彼ら英霊たちに「再度の生」を与えるのである。

●地域等
 ターナダルはエアレナル島北部のステップ地帯に割拠している。ゼンドリック大陸以来駆ってきた軍馬を養って遊牧民のような生活を送っており、不死宮廷体制に満足できない若者を吸収して一大勢力を保っている。彼らには大きく分けて三つのグループがあり、それぞれ次のような望みを抱いている。

▶ヴァレス・ターン:とにかく戦いにおいて栄光を体現する
▶サイラス・ターン:ゼンドリックに赴いて故地を取り戻す
▶ドラレス・ターン:歴史的な宿敵、アルゴネッセンのドラゴンを滅ぼす

ヴァレス・ターンはターナダルの最大グループである。彼らは一万年前に、ゴブリノイドによるダカーン帝国時代のコーヴェア大陸に植民して帝国のゴブリノイドと争ったことがある。この時は、ドラゴンがエアレナルに進軍したこともあって結局撤退することとなった。だが一万年の後の現代、最終戦争を戦うサイアリから傭兵として乞われたヴァレス・ターンはコーヴェアに再来する。そして、戦乱に乗じてかつての植民地をヴァラナー国として支配するに至ったのである。勲を追い求めるヴァラナー・エルフたちは、ヴァラナー国の拡張のみならず、古のエルフのレリックを探すなどの様々なクエストのために外に出ていくことがある。


■ヴォルの血

●概要
 ヴォルの血の信仰は古代エルフ文化に淵源していながらも、エルフに限られた信仰ではない。特に最終戦争の時期にカルナス国の保護を得たことで、ヒューマンを中心とした同地の民に広まっている。ヴォルの血教団は信徒に、各自に内在する血が力と神性の源泉だと説き、天上や地の底に何かを求めるのでなく己を高めて内なる神性を理解するように教えている。その到達点が、灰色の忘却……つまり死を克服して、永遠の命を得ることである。アンデッドは定命の者に成り代わって死と闘う闘士であり、彼ら自身の血——すなわち永遠の命を投げ打って、定命の者を神性に導く英雄たちである。だから、信徒たちは彼らに感謝して日々少量の血を祭壇に捧げる。中でもその感謝の信仰の中心に置かれるのが、神話的なアンデッドの女王「ヴォル」である。

●地域等
 ヴォルの血の信徒はコーヴェア中にいる。エルフやハーフエルフが古代のエルフ信仰の名残に惹かれて入信することも多いし、その他のどんな種族であれ、家で代々受け継がれているというような場合もある。だが絶対数として「広まっている」とは言いがたいし、組織を形成しているようにも見えない。唯一カルナス国では、最終戦争中の八十年間ほど国教となっていた時期があることから比較的広まっており、好意的に他者から扱われたり、組織だった教団が存在したりする(ヴァンパイアやリッチが高位聖職者として指導している)。現在ではその国教としての地位は剥奪されており、同時に多くの神殿が閉鎖され、闇に潜伏した。だがカルナス国民の間ではいまだに好意的に見られている。
 ほとんどの信徒は知らないことだが、アンデッドの女王ヴォルは実在し、現存し、それどころか自身に仕える高位聖職者たちを操って陰謀を巡らせている。最終戦争初期には教団をカイウス一世王に近づかせてカルナスのアンデッド軍団編成に大きな貢献をし、またエリート騎士団エメラルドクロウ(翡翠爪騎士団)を結成させて手駒として活用している。これはカルナスを支配するための計略であったが、ヴォル自らの手によってヴァンパイアと化したカイウス一世の抵抗にあって一端頓挫している、というのが現状となる(翡翠爪騎士団も彼によって非合法化されている)。
 ヴォルの正体は、エアレナルで2600年前に生まれ、間もなく一族を滅ぼされたハーフドラゴン/ハーフエルフのリッチ、エランディス・ド・ヴォルである。血にこだわるエルフの信仰は、3000年前に「死のドラゴンマーク」を発現させたヴォル一族が統率するところとなっていた。そして2600年前、当時の女家長ミナーラ・ド・ヴォルは、歴史的な敵対種族であるドラゴンのエメラルドクロウ(グリーンドラゴン)と愛し合い、両種族の和解を願い秘術の力を駆使して彼との間に血を混ぜ、娘をなした。こうして生まれた幼子の存在は遠からず発覚する。彼女は両種族から忌まわしきものと見られ、両種族がともに関係者の根絶を図ったのである。強力なレッドドラゴンを先頭とするエルフの軍勢に追いつめられたミナーラは、最後の力を駆使して愛娘をリッチに変え、安全な場所に送った。こうしてヴォル家は滅亡したが、以来2600年の間、最後のヴォルの子エランディスはコーヴェアに潜伏して「ヴォルの血」の教えを広めつつ、エアレナルのエルフとアルゴネッセンのドラゴンへの復讐心に燃え、またヴォル家の復興を願って死のドラゴンマークの発現者を探し続けている。


■民俗文化

●概要
 エルフ種族はゼンドリック大陸に発し、エアレナル島に「本国」を持っているが、2600年前のヴォル家根絶戦争を機に少なからぬ数がコーヴェア大陸に流出している。特に中心となったのはフィアラン氏族である。ヴォル家と同じくドラゴンマークを発現していたため、二次迫害を恐れたのだ。エルフ種族のコーヴェアへの流入は同地に入植していたヒューマンの文化を向上させた。これを契機に「五つ国」とヒューマン文明が成立したが、これは同時にエルフ種族のヒューマン文化との融合・同化、ひいては彼らの固有文化が薄れていくことをも意味した。ハーフエルフ種族の成立はその典型事例と言える。
 コーヴェア人エルフは、政治的文化的に有力な少数民族として主として都市部に住んでいる。エアレナルやヴァラナーのエルフと区別して「アーバン・エルフ(都市のエルフ)」と言われることもあり、前者とは文化的に大きく異なる存在と化しているが、祖先崇拝の習俗もいまだ残存はしている。ソヴリン・ホストといった他の神々を崇拝するエルフであっても、しばしば別途に先祖を祀った祠を参詣するものだ。その他にもエアレナルの古俗を偲ばせる慣習やお祭りがあったりもする——だがもちろん、規模や華美さ、熱烈さにおいて故郷のそれと比べ物になるものではない。中にはエアレナルの伝統に関心を持ち、それを受け継ごうとする者もいる。しかし、ほとんど関心を向けないというのが大半の者の姿勢である。
 ハーフエルフも宗教文化としてはアーバン・エルフと似たようなものだが(ほとんどがソヴリン・ホストを崇め、一部はシルヴァー・フレイムに帰依する。その他に祖先崇拝の古俗を残す)、種族的には独自のアイデンティティを求め、ハーフエルフ同士の共同体を作って暮らすことが多く、また同族同士互いに扶助する精神に厚い。彼らは自らのことを「コラヴァール」、コーヴェアの子と呼ぶ。ヒューマンもエルフも海の向こうからやってきたのに対し、自らは「生粋の」コーヴェア人であると思っているからである。
 一方、古来の伝統をより強い形で守るエアレナルやヴァラナーのエルフは、アーバン・エルフやハーフエルフを見下すことが多い。






 参考文献:『エベロン・ワールドガイド(Eberron Campaign Setting)』『エベロン・プレイヤーズ・ガイド(Player's Guide to Eberron)』『Faiths of Eberron(エベロンの信仰)』『Eberron Campaign Guide(エベロン・キャンペーン・ガイド)』『エベロン・プレイヤーズ・ガイド(Eberron Player's Guide)』など。
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laevaと名乗っていましたが、呼ばれる際に恥ずかしいという問題が発覚して以来、にるば(nirva)と名乗ってます。RPG、ボードゲームなどが趣味。
 
 コメントへの返信が大体遅れておりまして失礼しておりますが、おそらく質問等は、twitterの方でしていただいた方が短時間で認知できる確実性が高いかと思います(右カラム参照)。

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