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電網夜話:銀英伝と制度構造 

 twitterのタイムライン上で、しばらく前に牧口が書き散らした銀英伝記事が言及されているのを見かけて懐かしくなったので、同日にmixiに放り込んでおいたそれに関する日記というか、件の記事が書かれるちょっと前にしたメッセのログ転載な日記をこっちに回収することにしてみた。ただのカレンダー埋めとも言う。



 ちょっと前のメッセより。
 なお、見れば分かるとは思うが、ただの駄弁りに過ぎない。

 _________


study_hard:ワシの法家思想とはどれのことよ
laeva:なに、O野君の如き政治認識だと思ってな
study_hard:む、銀英伝のことか
study_hard:あるいはクラウゼヴィッツ学会のことか
laeva:前者かな
laeva:学会で何かあったっけか
study_hard:民主集中制の話か
study_hard:いや、クラウゼヴィッツにおける「政治」という概念の意味について話をして来ただけだ
laeva:ほう
study_hard:あるいは銀英伝に描かれている「政治」の話も今日の朝早くしていたが
study_hard:その程度だ
laeva:たしかに、銀英伝ではそのような面がよく取り上げられる
laeva:むしろ民主集中制国家的な政軍関係を描写していただろうがどうでもいいな
study_hard:銀英伝に政治らしい政治話は出て来ない、という話ならしていたがね
laeva:それはその通りだな >政治らしい政治話
study_hard:議会の描写がないようだとか、議会でなくひたすら会議し続けているとか
study_hard:議長が停戦命令を出すと前線の判断に優先する、というのがヨシキの考える民主主義らしいが、それって何か関係あるの的な
laeva:しびりあん・こんとろーるトイウやつダロウ
study_hard:知らんがな
laeva:まあ政治ものではなく政治オペラ、軍事ものではなく軍事オペラ、宇宙ものではなく宇宙オペラ、その程度に捉えればよかろう
study_hard:本気でどうこう言ってるわけではない
laeva:うむ
study_hard:ただ、日本語版Wikipediaの記述の膨大さには感心する
study_hard:あと、ヨシキの話を本当に政治的内容を含んでいると思う若者は実在するという程度のことだ
study_hard:ちなみに
study_hard:Bの言っている「ナポレオンは史実」の下りは
study_hard:あれはオージュローが制服を着ていない、の部分を俺が足したに過ぎない
laeva:ほう
laeva:ちなみに、法家思想云々は、基本的に政治的内容というのを政治過程描写と変換した視点だなぁと思ったに過ぎない
study_hard:俺は政治過程について語らない
study_hard:銀英伝は、煽動政治家なるものが描かれているらしい、ということだけがわかるのであって
study_hard:同盟の政治制度について他に何もわからないというのが特徴であると判断している
study_hard:あと、ヤンなんたらの話を真に受ければ、個人が好き勝手にやることが民主主義なのだろう、とか
study_hard:田中芳樹にとっては、制度や法も「ハード」なんだろう
laeva:政治制度が認識できるような描写は必然的に政治過程描写になるだろう
laeva:まあ、どうでもいいが
study_hard:別に銀河帝国の法典を付録で載せてくれても構わないんだぞ
study_hard:適当に第二帝政あたりのドイツ法典を名称だけ入れ替えればよかろう
laeva:おやおや、小説の枠を外れたか。まあそういう付録も需用はあるだろう。俺とか
study_hard:俺にもあるだろう
laeva:まあ、個人的には、政治制度・過程については民主集中制ならびに啓蒙君主体制であろうことが推察できるからまだいいとして、むしろ経済について、過程・制度のみならず一般的思想についてすら描写されていないところが気になっているね
study_hard:そこについてだが、俺が睨んでいるのは、銀英伝世界には組織が存在しないのではないかということだ
laeva:ほう
study_hard:生活者と政治家はいるが政策政党はない。天才軍人と優秀な部下と勇猛な兵士はいるが軍隊組織はない
study_hard:そして恐らく、労働者や経済人はいるが会社はない
study_hard:これが銀英伝世界ではないかと踏んでいる
laeva:軍政機関の存在は描写されているぞ一応
study_hard:あると言えばあるというものでもないゆえ
study_hard:まあ小説は流し読みの流し読みだからよう知らんが
study_hard:あと人口に比して動員者の割合が随分低いとか
laeva:しかし軍政機関について一定の描写を割き、軍事の手段としての政治を描いておきながら、その一方でクラウゼさん的政治の手段としての軍事思想に当人が傾倒しているのは如何ともし難いな銀英伝
study_hard:「自治」に任せれば「活力」が生まれるというのがヨシキ経済ではないか、あとは知らない
laeva:それなんだが
laeva:どうも同盟よりも帝国の方が民間活力がありそうなんだよな
study_hard:^^
study_hard:銀英伝の登場人物はみな大上段に構えて国家元首のように振る舞っている、と考えれば政治も軍事も手段扱いでよいが
laeva:とりあえず、民主集中制の件と同様に考えることができて、同盟には自由経済が成立していないのではないかと思う
study_hard:金髪が帝位についてからは活気が増えた、という主張は為されていたが
study_hard:戦時だから配給制とかなのかね
study_hard:経済全体についてはともかく、造船力みたいなのも記述はなかったような
study_hard:お、人口はwikipediaに描いてあった
study_hard:同盟130億か
laeva:む、意外なほど人口差は大きかったのか
laeva:ふむ、するとミンカンカツリョクは同盟の方がやはり大きいということになっているのかな、一応
study_hard:ちなみにゲームの設定を加えていいなら、かなり詳細なことがわかるんだが
laeva:ほう
study_hard:あくまでもゲーム化するために勝手にやったことだろうしな
study_hard:1人あたりGDPのような概念があれば、同盟のそれは帝国の2から3倍程度で良かろう
study_hard:たぶんそういう設定になってる
laeva:いや、1.5倍かちょっと程度だろう
study_hard:そうなのか
study_hard:銀河英雄伝説4(PC-98)だと
study_hard:イゼルローン付近でもみ合っているときの収入比が、同盟33:帝国24:フェザーン1だった気がした
study_hard:あれはどちらかというと恒星系の数か
study_hard:きちんと見直さないとわからんな
laeva:確か国力比が帝国対同盟で5:4くらいだったからな、ルビンスキーの評価で
study_hard:作中にそう描いてあるなら、そっちが正しいな
laeva:しかし、俺が気にしているのは
laeva:しばしば帝国の軍事力は貴族の自弁であることも多いようで、封建的というところがあるのだが
study_hard:ふむ
laeva:そのような体制下で、しばしば貴族の圧制が語られるにも関わらず、同盟を上回る軍事力を編成できているのがな
study_hard:さあ、軍事に回しすぎだとか言いたいのではなかろうか
study_hard:ヨシキ的に考えれば
study_hard:やはり気になるのが
laeva:同盟についてよくそう書かれているのだが、まあ、帝国は当然それを上回ってますよねということなのかもしれん
laeva:ほう
study_hard:体力のある農民を動員して、士官をして敵より恐れせしめればよかった「中世?」はともかく
study_hard:あのデカイ戦艦を造れないと幾ら圧政云々したところで戦力にもならんのだよな
study_hard:つーか中世なら傭兵主体だろう
laeva:惑星内部なら話は別だろう
study_hard:ほう
study_hard:郷土防衛隊が大量にいるのかね
laeva:しかし、確かに帝国の軍制は不明なところが多い
study_hard:そこなんだが
study_hard:アニメ版を確認している限りでは
study_hard:金髪の階級が1つ上がるごとに指揮下の艦艇数のオーダーが1つ増えるんだよな
study_hard:ということは10編成なのかとか
study_hard:その割に直属の部下が10人いるでもなく、数名程度の描写になっている
laeva:十人長、百人長、千人長という古式ゆかしきあれか
laeva:ふむ
study_hard:然様
study_hard:しかも最古の編成は別に10じゃないというのはともかく
laeva:そうだな
study_hard:まあ、好意的に解釈すれば4編成ぐらいなのかね
laeva:ふむ
study_hard:800隻→3200隻→12800隻、などとすれば、一応矛盾なく説明はできる
study_hard:ただ、金髪の軍籍と配属先をきちんと追うと、たぶん矛盾は解消しきれない
laeva:まあ、厳密な制度があるわけではないのだろうとしか言いようがないな
study_hard:ま、そういうことだろう
study_hard:困ったことに
laeva:このようなページがあった
laeva:http://homepage2.nifty.com/daimyoshibo/sf/ghstables.html
study_hard:有用だ
study_hard:アムリッツァのことを考えると
study_hard:同盟は130億のうち5000万も動員できない程度となるけど
study_hard:人口の0.5%も動員できないというのはちょっと奇妙、というかそういうものなのか、なので
study_hard:後方にはその10倍もの人が勤務してると考えてもおかしくはないが
study_hard:等々
study_hard:というか、それKさんのページじゃん
laeva:ふむ?
study_hard:戦史研のOBの
laeva:ほう
study_hard:つまり、そういうことだ
study_hard:そういや上陸部隊が大量にいるんだったな
study_hard:Kさんが既に通った道だったか
study_hard:といっても、組織としての編成がこれでわかるわけでもないが
laeva:アムリッツァ会戦で動員したのが3000万人、これが軍の全兵力の4割程度ということだから、あの時点での全兵力とやらは7500万人となる。いずれにせよ1%も動員していないな
study_hard:なるほど
laeva:おっと
study_hard:兵力ってのも曖昧な表現だな
study_hard:兵数ならともかく
laeva:勘違い、帝国侵攻で喪失した将兵約2000万が4割ということだ
laeva:つまり5000万だな
study_hard:ふーむ
laeva:13艦隊(12.5)の内8艦隊が出動しているわけだから、まあ6割を動員しているというのは概ねあっているか。まあ流石にその程度はな
laeva:ふむ
study_hard:まあ人間より戦艦等の方が造り辛いと考えればそれはそれでつじつまは合う
laeva:自衛隊に、下士官でないただの兵卒が、下士官の人数に合わせた適性人数になったら何人くらいになりそうだ?
study_hard:難しいことを聞くな
study_hard:途中退職者のことを考えてみればいいだろう
laeva:たしかに、現代で言う陸軍は相対的に極めて小規模になっているだろうからな……
laeva:あの全兵力というのは、「艦隊」数を考えれば各惑星の防衛力は勘案していないと見るべきだろうし
study_hard:というか、現代的な軍隊の主力は下士官と呼ばれていたような階級のプロフェッショナルたちであって
study_hard:言われた通り走るだけの兵卒は年々減少している
laeva:目標募兵数とかあっただろたしか
study_hard:とは言っても、本質的には使われることしかできないような人ばかりなのだが
study_hard:ちなみに
study_hard:1分隊が5、6人を率いる
laeva:うむ
study_hard:難しいが、半数ぐらいは残るんじゃないだろうか
study_hard:今の教育水準ならね
laeva:米海軍と米人口の比を考えれば、同盟軍5000万というのは少なくもなんともないのではという気がしてきた
study_hard:3億人に40万か
study_hard:まあ米軍全体としても100万以上
study_hard:州兵等は除くと
study_hard:まあ、非常に専門的な軍隊だと考えれば妥当な線か
study_hard:問題は、それで動員の限界に達してることだが
study_hard:米国はやろうと思えばもっと行くからな
study_hard:平時にように戦争してるということか
laeva:米全軍を海軍にしてみたと仮定しよう。ナンセンスだが、予算比を比例的に適用して、33万人の5倍弱。160万。人口の0.5%以上で……ふむ、同盟軍より多いな
study_hard:というか海軍という仮定はナンセンスのような
study_hard:あれが全軍なんだし
laeva:まあ、宇宙軍の兵になるための専門的訓練は
laeva:いや
laeva:同盟軍という概念は惑星軍、地上防衛兵力を含んでいないと見るべきだ
study_hard:海軍+海兵隊+航空隊、だな
laeva:うむ
laeva:ふむ、空軍をさっきの計算に勘案すると、より人口比が落ちるかな
study_hard:空軍はともかく、海兵隊をいれるだけで50万に達するしな
study_hard:まあ、あまり意味はないな
study_hard:「ハード」の内容が明らかにされない以上は
laeva:しかし……2000万、最近の大敗であるアスターテが200万の損害であることを考えると、まあ多く見て近年2500万程度戦死したとしよう、これを補うことによって同盟のあらゆる部門で人的資源が枯渇したということだが、この数字から同盟の総人口でなく、同盟の中央部とでも言うべきか、の人口を計算できそうなものだな
study_hard:うむ
study_hard:結局、辺境など動員できそうもないしな
study_hard:特に工厰の能力からみて
laeva:総人口130億で2500万人損害が出てそこまで甚大な被害を負う筈がないので、ほとんどの惑星では孤立経営ないし、ハイネセン圏と切り離された活動が営まれているだろうという推測が成り立つ
study_hard:ヨシキ世界の最高の統治法は自治らしいしな
laeva:同盟の半数以上の惑星では、議会制民主主義が営まれているのかもしれん
study_hard:なるほど、腐敗しきっているのは中央だけと
study_hard:イスラエルの例などからある程度は推察できるが
laeva:ふむ
study_hard:長期動員なら、人口の1%も上乗せしてやればかなりキツい
laeva:うむ
study_hard:3%あれば十分だが
study_hard:フェザーンが20億で凄く多い扱いか
study_hard:バーラトでも20億あるかどうかか
laeva:ハイネセンで十億らしい
study_hard:うむ
study_hard:イスラエルの現在は
study_hard:ユダヤ人人口500万、常備15万、予備40万か
study_hard:まあ南レバノンに進攻したときは、違う数字だが
study_hard:人口の3から5%も使い物にならなくなれば枯渇もいいところだろう
study_hard:5歳ごとにクラスわけすると若年層は4%ずつ
study_hard:まあイスラエルの話だけどね
study_hard:実はバーラトとその周辺だけでゴソゴソやってたという実態が浮かび上がって来る
laeva:ありそうな話だ
study_hard:なるほど、自由惑星「同盟」の名前は伊達じゃなかったってことだ
study_hard:実のところ領主たちの私戦程度のノリで
study_hard:多くの恒星系ではどっちでもいいという態度で臨んでいたと
laeva:関東と日本程度の関係だろうな
study_hard:それで決着しておこう
study_hard:どのような多数派も、その他大勢からみれば少数派である
study_hard:からなんなのだ
laeva:一巻を読んでいたら
laeva:人的資源の枯渇、というのは、主として中堅技術者・熟練労働者層の枯渇が想定されているようだ。たしかに宇宙軍の人材補填ともなれば、そこらの単純労働者を当てることは不可能だろうから妥当な話ではあるが
study_hard:なるほどね
study_hard:そこまでプロフェッショナリズムが浸透した世界で
study_hard:政治は悉く揃って素人のお遊びというのも、いい話だ
laeva:いい話だ
study_hard:日本がモデルでもあるまいが
laeva:まあつまり、枯渇する人材の層が偏っているからして、人口比の話には修正が加えられる余地があるという程度の話に過ぎない
study_hard:つまり、謎は謎のままに、ということだな

 _________


 上で言うstudy_hardが今更銀英伝に関する記事を書いていたので、それに関係するメッセログを引っ張り出してみた。

 戦死した2500万人を補填した結果、併せて5000万人の人材が社会から喪失したとする。これが人口の5%と仮定すると、概ね同盟の動員基盤人口は10億ということになる。なんというハイネセンの惑星人口。「中堅技術者・熟練労働者層」の問題を考え合わせても、おそらく「関東と日本」程度の関係という理論は揺るがないだろう。ちなみに関東地方の人口は4200万、日本の人口は1億2700万程度。「中堅・熟練労働者層」とやらが労働人口のざっと4分の1程度だと仮定すると、同盟の動員基盤人口と総人口の比率はまさに「関東と日本」のそれであって、ほぼ同盟のスケールを1%に縮めたのが日本ということになる。

 ああ、誤解のないように言っておきたいのだが、私は銀英伝は面白い作品、エンターテイメントだと思っているので、銀英伝を唾棄しているように取られたら心外なので、そこはよろしく。
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コメント

パラグアイのくだりは何かの勘違いだな、削っておいてくれ。本編に関係ないし。

誤りだったと書いておけば別に消す必要もなかろうと思うが、まあ発言者の君が言うならば消しておこう。

芳樹力

「大佐が3万人いて、准将が4人いる艦隊」

に対して誰も突っ込まない段階で、芳樹を撃つことはできない。

哀れだが、それが芳樹力(りのいえゆたかちから)。
  • [2009/09/24 14:59]
  • URL |
  • 匿名血族.Sにいさま
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

元よりガイエ・センセイを撃つことには特に関心はございませんで、ナンセンスな点をナンセンスな点であるという理由で次々と並べていくこと自体には特に意味はなかろうかと思います。

多少ナンセンスであろうと、そこにあるだろうと思わしき制度や構造を合理的っぽく推定していければそこそこの手慰みにはなるでしょうし、その辺には関心があります。

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laevaと名乗っていましたが、呼ばれる際に恥ずかしいという問題が発覚して以来、にるば(nirva)と名乗ってます。RPG、ボードゲームなどが趣味。
 
 コメントへの返信が大体遅れておりまして失礼しておりますが、おそらく質問等は、twitterの方でしていただいた方が短時間で認知できる確実性が高いかと思います(右カラム参照)。

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