/*http://blog-imgs-86-origin.fc2.com/n/i/r/nirvanaheim/css/91108.css*/

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ミ=ゴの外観について 

 そろそろミ=クでも描くかと思ったのですが、何せただの名前ネタでしかありませんので依拠できる元ネタイラストなどは存在しません。そんなわけで、ちゃんと原典での視覚表現の確認でもしておくかと思ってHPLの『闇に囁くもの』を読み返してみたわけです。そうしたら「あれっ」と思うことが出てきました。これまで見てきたイラストと、本文の描写とが何か違うような……

 端的に言いますと、作中の噂でも探索者エイクリィの証言でも「蟹のような」という形容が出てくるんですね。私が知ってる諸イラストは全てといっていいほど、細長い節足動物然とした姿をしているわけですが、「蟹のよう」と言うと違うんじゃないかなコレw

 あと人間と対比できる二足歩行らしき足跡を残しているわけだから、クトゥルフルルブみたいな、二足歩行したら尻尾的部分を引き摺りそうなデザインはまずいのではなかろうかと、そんなことを思いました。

 ルルブの記述だと「甲殻類のような身体をした」などとあるわけですが、その線で言うと、海老のようなデザインをされてきた感じなんですかねぇ。でもパッと見て蟹と表現するんだから、明らかにもっと横に大きかろうと思われます。新版ルルブも、下に延びた長い尾状の部分といい、これが蟹っぽく見えるとは思えんですな。

 参考までに、「mi-go」で画像検索 → mi-go



 そんなことを昨晩考えたわけですが、今日は「闇にささやくもの」から、ミ=ゴ(正確には、ウィルマースらの学識を信頼して同種だと受け入れているところのヒマラヤの雪男、の名前で慣例的に呼ばれているユゴス星の植民者達を、人間の視覚が捉えられる限りで表現された)視覚描写を抜粋してまとめてみました。

 英語版と併置……というか、今手元に訳版がないので英文と私訳を併置したという感じです。多分大瀧氏の訳にかなり似てる筈ですが(そこから入ってますし、読み返したばかりですからね)、英文を読んでて、あれ、なんか大瀧訳は違う気がするという部分が少しあったので、内容が違うところもあるかと思います。


・ヴァーモントでの目撃証言と噂

What people thought they saw were organic shapes not quite like any they had ever seen before.

人々が見たように思ったのは、彼らがいまだかつて目にしたことのない生物の影だった。

They were pinkish things about five feet long; with crustaceous bodies bearing vast pairs of dorsal fins or membranous wings and several sets of articulated limbs, and with a sort of convoluted ellipsoid, covered with multitudes of very short antennae, where a head would ordinarily be.

桃色がかった体長5フィートほどのその生物だが、甲殻で覆われた身体には、何対もの背鰭だか膜状の翼、そして数対の(節足動物の)関節肢とを備えていて、また普通の生き物なら頭部があるだろう場所には、とても短いたくさんの触角が覆うように生えている、楕円のような形をした渦巻き状のものがあったという。

As it was, nearly all the rumors had several points in common; averring that the creatures were a sort of huge, light-red crab with many pairs of legs and with two great batlike wings in the middle of the back. They sometimes walked on all their legs, and sometimes on the hindmost pair only, using the others to convey large objects of indeterminate nature.

実際のところ、いくつもの共通点がほぼすべての噂話にあり、件の生物は明るい赤色をした巨大な蟹のようなもので、何対もの脚、また目を瞠るような大きさの蝙蝠めいた二枚の翼を背の中央に備えていると断じていた。脚をすべて使って歩くこともあれば、最後尾の一対だけで歩きながら、他の脚を得体の知れぬ大きなものを運ぶのに使っていることもあるという。

・ペナクック族の神話

They knew the speech of all kinds of men - Pennacooks, Hurons, men of the Five Nations - but did not seem to have or need any speech of their own. They talked with their heads, which changed colour in different ways to mean different things.

連中はあらゆる人種――ペナクック族、ヒューロン族、またイロクォイ連盟の人々といった――のことばを知っているが、自身はことばを持っていないか、さもなければ、ことばが必要ないようであった。彼らは自身の頭部を使って会話を交わすのだが、様々な意味に対応するように、様々に色を変えていくのだという。

・エイクリィの写真を見たウィルマースの感想

I have called the thing a "footprint," but "claw-print" would be a better term. Even now I can scarcely describe it save to say that it was hideously crablike, and that there seemed to be some ambiguity about its direction. It was not a very deep or fresh print, but seemed to be about the size of an average man's foot. From a central pad, pairs of saw-toothed nippers projected in opposite directions - quite baffling as to function, if indeed the whole object were exclusively an organ of locomotion.

先に「足跡」と呼んだが、「爪跡」とした方が表現としてより適切だろう。あれについては今に至っても、忌まわしくも蟹のような足跡をしていたということと、進行方向に曖昧なものを感じたということ以外に、私はほぼ描写するすべを持たない。さして深くも、鮮やかでもない跡だったが、標準的な人間のそれ程度の大きさだったろうか。中央の肉趾から、鋸の歯状になったはさみが、正反対に対になって飛び出していた――真実、歩行のみのための器官だったとして、どのような機能を果たすのかはなはだ不可解だった。

・エイクリィの証言

It was a great crab with a lot of pyramided fleshy rings or knots of thick, ropy stuff covered with feelers where a man's head would be. That green sticky stuff is its blood or juice.

やつは巨大な蟹のようでしたが、人間ならば頭があるだろうところには、触手が表面を覆うようにたくさん生えた、太くべとついたものでできているピラミッド状に積み重なった肉の環、環でなければ瘤が備わっていたのです。あの緑色をしたねばねばするものは、こいつの血か体液でしょう。






 問題は、蟹だとか言って横に延ばしてしまうと、ずんぐりした感じになってしまうので、かわいい系の二次創作をするのに悪影響が出るという……w つーか諸星大二郎の妖怪ハンターに出てきた、ヒルコ化したおっさん(頭だけ素のまま)が頭を飛び交って困ります。

 まあ、できるだけ細い蟹をモチーフに再構成してみようと思います。来週頭まで手を付けられなさそうではありますが……
関連記事

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nirvanaheim.blog116.fc2.com/tb.php/321-ebdb6d96

プロフィール

laevaと名乗っていましたが、呼ばれる際に恥ずかしいという問題が発覚して以来、にるば(nirva)と名乗ってます。RPG、ボードゲームなどが趣味。
 
 コメントへの返信が大体遅れておりまして失礼しておりますが、おそらく質問等は、twitterの方でしていただいた方が短時間で認知できる確実性が高いかと思います(右カラム参照)。

コメント

トラックバック

RSS

最新記事

リンク

SkypeWeb

スクラップ

Tweets@nirvanaheim

検索フォーム

月別アーカイブ

 

記事カテゴリ

記事タグ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。