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次元界の冒険 

シリーズ「エベロン・アンダー・ザ・グラス
原文「Planes and Adventuring
原著:ショーン・K・レイノルズ
訳文文責:laeva




 ようこそ「エベロン・アンダー・ザ・グラス」へ。本コラムではエベロン世界で遊ぶ際の、D&Dにおける定番的テーマの取り回し方を見ていきます。失われたアーティファクトの探索であろうと、古文書からの知識の発掘であろうと、はたまたゴブリンの蜂起への対処であろうと、エベロンではエベロンなりにいくぶん違った形を取るのです。本シリーズは、エベロンで遊ぶプレイヤーやDMの皆さんが、この世界について「らしさ」の感覚を得るための手助けとなるでしょう。

 今回の記事では、エベロンにおける諸次元界と、その冒険の在り方について見ていきたいと思います。
1.認知度は高い次元界


 ほとんどのD&Dキャンペーン世界では、諸々の次元界はとても謎めいていて、伝説に語られるような存在です。市井の民は他の次元界についてはほとんど何も知らず、仮に知っていても「奈落からデーモンが現れ」「地獄からデビルが来る」程度でしょう(おそらくこの二つを混同して捉えているでしょうが)。彼らの内ほとんどは、混沌の次元界はどれかだとか亡霊の出ずる次元界はどれかなどと聞かれても尋ねられても取り合わず、関心を向けもしないでしょう。どちらもともに、彼らにとっては常識的に考えて誰も行きたがらない身の毛もよだつような場所でしかありませんし、今年の作物を得るのに何ら関係のないことだからです。

 エベロンの宇宙観においてはこれと対照的に、物質界との形而上的な距離に応じて様々に、そしてまた顕現地帯という形で、諸次元界は物質界に対して直接的な影響を及ぼしています。そしてその上、一般庶民もこの関係性を認識しています。例えば、シャーンの住人は、己が都市の諸塔が中空に留まっているのはただシャーンがシラニアの顕現地帯にあるが故だと知っていますし、亡霊が出現するのはほとんどの場合ドルラーが物質界に接近した時だということも、ラマニアが遠ざかった時には動物達の孕む仔が少なくなることも知っているのです。

 とは言えエベロンでさえも、この次元界への認知度が「人々は一連の次元界がどのようなものであり、どのような存在がそこに住んでいるかを知っている」ということを表しているわけではありません。ブレランドのメイジライトに、フェルニアに住まう存在としては何が挙げられるか尋ねてごらんなさい。彼が『エベロン・ワールドガイド』にリストアップされたモンスタータイプをまくしたててくれるなどということにはならず、言えてせいぜいが「炎の怪物達」程度のことでしょう。カルナスの有能な将軍でさえも、シャヴァラスの城砦や指導者の名前をおそらく一つも挙げられないことでしょう。次元界の名前と特質は広く知られていても、冒険者にとって価値ある情報を持っていそうなのは学者しかいないのです。



2.稀なる次元間移動


 『ダンジョン・マスターズ・ガイド』には、高レベルキャラクターにとって次元間移動はごく普通の行為であるように書かれています。しかしエベロンというキャンペーン世界においては、そもそもPCクラスを持つキャラクターというのが一般的ではありませんし(アデプトとメイジライトは次元間移動呪文を全く持ち合わせていません)、さらに、高レベルキャラクターというのも希少なのでプレーン・シフトのような呪文に手が届く者はほとんどいないときています。つまりは、次元間移動は極めて稀なことなのです。

 しかし、稀であるにしろそれ自体は起こる出来事なわけで、次元を超える冒険者達には、旅先の場所について実際に旅に出る前に学ぶだけの知恵はあるものです。例えば、ダーンヴィは秩序の次元界ですが、誰が――何が――そこを治めているのでしょうか?彼らは中立、あるいは混沌属性の訪問者を、どのように遇すのでしょうか?セラニスは妖精の宮廷であるといいますが、政治的・地勢的機構はどうなっているのでしょうか?来たるべき時に再生すべくその時を待って眠っている古の英雄達が、誰かしら彼の地にはいるのでしょうか?

 エベロンの諸次元界はエベロンとのみ関係付けられている(一般的な外方次元界が複数の物質界と結びついているようにではなく)が故に、現在的なものであれ歴史的なものであれ、次元界はエベロンの出来事と結びつけられているべきです。D&Dの標準宇宙観には、各卓で使用されるキャンペーン世界に北欧神話的宗教観を持つ文化があるかどうかに関わらず、北欧神話体系の拠地であるイスガルドが存在しています。これに対して、エベロンの宇宙観にはエベロンのコンセプトを表さない次元界は存在しませんし、そのような次元界の生物も存在していません。冒険者達がエベロンを離れ他の次元界に赴かねばならないとするならば、そこにはきっと、何らかの重要な理由……エベロンにとって重大な、場合によっては叙事詩的ですらある理由があることでしょう。ただの気まぐれで行うべきではありません。エベロンの英雄達は、単に輝かしいアルコン達と談笑するためにイリアンに向かったりはしません――シャーンに勢力を増すレイスの軍勢を押し返すべく、アルコンの兵団に力を貸してくれと交渉に行くなればこそ、彼の地に赴くのです。英雄達は、単にフィーンド達を打ちのめして楽しむためにシャヴァラスに向かったりはしません。そうではなく、はるか古にエンジェル達が立て現在はデヴィルの支配する塔に隠された、失われたアーティファクトを見出すような目的のためにこそ、彼の地に赴くのです。エベロンでは、次元間を横断することは冗談半分の戯れではありません――重大な任務なのです。



3.馴染んだ他次元の脅威


 エベロンから外部の次元界に旅をするのが稀なことである一方、不幸にも、逆方向の移動はずっと頻繁に起こります。悪なる存在は、彼らの次元界が接近した時に次元を渡る手段を見出しますし、これに関しては善なる存在も同じこと。また、あらゆる次元界のならず者も、それぞれの思惑によって同様に次元を渡ってくるのです。ドルラーが接近してくるや、ゴースト達もエベロンに忍び寄ってきます。クォーリやデルキールの侵略ははるか何千年と昔に起こったことですが、誰もが彼らの行いを聞き知っています。エベロンの定命の者の間では、ある組織はこのような侵入から世界を護るべく、またある組織は来訪者達を隔離する障壁を破壊するべく、双方ともに幾世代を耐えてきているのです。標準的キャンペーン世界では、外方次元界から突然に来訪者が流入してくるという事態は思いも寄らぬ、ぎょっとするような出来事で、混沌と恐慌とを引き起こすものですが、エベロンでは、これら全ての物事は「起こるもの」なのであり……だがしかし、人々には携えた剣と呪文でもって応ずる準備が出来ているのです。





著者について

 ショーン・K・レイノルズはカルフォルニア州エンシニタス市に在住しており、最近テレビゲーム会社の職を辞しました。D&Dにおいて、彼は『モンスターマニュアル』『フォーゴトン・レルム・ワールドガイド』『Savage Species』にクレジットされています。本記事についてのキース・ベイカーの助言に感謝。ショーンのウェブサイトにはさらなるゲーム資料が公開されています。




 ゲーム『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』の原作は、E・ゲイリー・ガイギャックスとデイヴ・アーンソンによってデザインされました。その後、原作をもとにして『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』の新版がジョナサン・トゥイート、モンテ・クック、スキップ・ウィリアムズ、リチャード・ベイカー、ピーター・アドキソンによってデザインされました。D&D、ダンジョンズ&ドラゴンズ、フォーゴトン・レルム、エベロンは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の登録商標です。ウィザーズ社のすべてのキャラクター、キャラクターの名前、肖像画は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の登録商標です。この資料はアメリカ合衆国の法律によって保護されています。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の許諾書なしでの本資料の製品化や、ここに含まれている資料や図画を無断で使用することは禁止されています。この製品はフィクションです。実在する人物、組織、場所、または出来事と類似していることがあっても、それは純粋な偶然にすぎません。このウィザーズ・オブ・ザ・コーストのゲームにはオープン・ゲームの内容は含まれません。この資料のどの部分も、どのような形であれ許諾書なしに編集してはいけません。オープン・ゲーム・ライセンスとD20システムに関するさらに詳細な情報を得るためには、わたしたちのウェブサイト、www.wizards.com/d20を訪れてください。


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laevaと名乗っていましたが、呼ばれる際に恥ずかしいという問題が発覚して以来、にるば(nirva)と名乗ってます。RPG、ボードゲームなどが趣味。
 
 コメントへの返信が大体遅れておりまして失礼しておりますが、おそらく質問等は、twitterの方でしていただいた方が短時間で認知できる確実性が高いかと思います(右カラム参照)。

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