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近況:興奮するのこと 

金曜日の話なんですが、ある講義にとても興奮しました。西洋史の教授で、たった今やっている研究について話して下さっているんですが、講義に時間を忘れるなどかつてなかった気がします。


その講義は一枚の、一見ただの都市騒動(17-8cのマンチェスター)の報告書に見える文書から始まり(まあフランス語──イギリスの国務大臣のオフィスの文書だが──で書いてあるので、先生の解説がなけりゃ珍紛漢紛でしたが)、国々を股にかけて文書を巡っていき、当時の国際秩序と、その中でイギリス名誉革命体制というものがどのような位置にあったか、また現行の西洋史学が如何に19世紀的偏見に囚われているか、に切り込んでいきました。

ハノーヴァー朝初代、ジョージ1世について、現代の西洋史学──先生曰く「詳説世界史」史観。受験に世界史使った人にはお馴染みのアレ──で語られる、

英語を知らず統治にも無関心で,国政をウォルポールに委任。結果的に責任内閣制の発達を促した
という説明ははたして正しいのか。

「英語を知らない」と言うが、当時の国際環境で「英語」というものにどれだけの力があったのか。知らなくて当然ではなかったか(王位についてからは、聞いて内容を理解できるくらいにはなったらしい)。

「議会に出席せず、政治に無関心」と言うが、そもそも君主とは議会に出席するものなのか。例えば我が国だが、今はもちろん、戦前でも貴族院の開会を告げるだけであった。当時のフランスでも、国王が三部会に出席していたなどと言うことはない。


なんと言うか、現役の「学者」の本領を見せられた感じで、大変な感銘がありました。憧れますわ。あの授業の1時限が終わった瞬間、「この大学にいてよかった」と思いました。大変感動した。やはり史学は熱いな。
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コメント

興奮しない学術は、ただのゴミだと思う。

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