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【シャドウラン日本/歴史篇】第五章:激震と、時代の終わり 

 そして、日本を襲った激震は、メガコーポ二つの喪失に留まらなかった。2061年、未曾有の大災害が全土を揺るがし、日本を引っ繰り返したのである。



一.紅と灰色に染まる島


 61年末、日本は炎の輪と灰の海に蹂躙されることとなった。その先駆けにして最大の災害となったのが、10月末に発生した雲仙普賢岳の大噴火である。この噴火により島原一帯が溶岩と火砕流により蹂躙された。天高く吹き上げられた軽石と火山灰は列島を覆い、大阪、そして東京までにも達し、降り注いだ。

 そして時を合わせたかのように全国各地で地震が多発(観測された最大のマグニチュードは7.2)し、それに伴う大津波も合わせて被害は甚大なものとなったのである。

 結局、公式に算出された災害による死者数は24万人に達した。それも、被害が大きかった一部の大企業アーコロジーの死者数は含めずにである(不名誉だと言って公表されなかったのだ)。



二.日輪落つる


 そして――年が明けて三日。衝撃的なニュースが政府から公表された。継日天皇が崩御し、皇室近親もほとんどが死去したというのである。皇室一家は、有明海沿いの天領にある神社の遷宮式に行幸中であったが、そこで火砕流か津波に巻き込まれたのだと目されている。

 首相の風間昭房は、この災害を唯一生き残った14歳の皇孫(九州の巫女には、不可思議で強大な魔術的保護が働いていたのが見えた、と言う者もいる)、泰仁親王による皇位の践祚を発表し、即位の礼は五日より行われると述べ――かくて継日の世は終わりを告げた。



第四章 ← → 第六章


(以下コメント)



総論


 さて、このイベント回りこそが「初めてまっとうに詳述されたシャドウラン日本」ということになります。事件に関しては、シャドウラン4版ルルブの世界設定のところでも言及されていますね。『Year of the Commet』には、ニュー速でのリアルタイムウォッチという形でこの経緯が詳述されています。

 この事件に関して言えることは、第四章のところで述べたことと根本的に変わりません。つまり真面目に舞台として使うための「新たなシャドウラン日本」を創造するために、圧倒的な破壊を起こしたのです。

 なお、以下の記述において私は「これらの災害は、極めて大規模な未曾有のものであった」という前提の下に被害記録を解釈する、という立場をとっていますが、ご了承ください。



第一節


 ・雲仙岳噴火

 私にはいかんせん火山学の素養はないのですが、火山灰は妥協するにしても軽石って長崎から東京まで飛ぶものなんですかねw?その間なんと千キロw。飛距離は数十キロ単位だったような気が……

 まあ、このようなツッコミをしてみると(妥当性に確信を持っているわけではないですが)、この噴火がどれだけ凄まじいものであったかが分かります。少なくとも西日本の空一帯はすっかり灰に覆われたことでしょう。『Year of the Commet』によれば、日本の航空路はほぼ全域封鎖状態になったそうです。

 その割には、「火砕流や溶岩は島原市や水無川・中尾川流域の町村を覆った」みたいな妙に具体的な文章が……いいじゃん「島原半島一帯は溶岩に蹂躙し尽くされた」とかで(その辺にお住まいの方いましたらすいません)。実際に島原一帯の住民は全滅状態とのことですし。下手に勉強したことを書いたりせずに、ファンタジーを貫いてほしいものです。

 噴火したのが雲仙岳だったのは、富士山にはグレートドラゴンの龍冥さんがいたので簡単に爆発させられなかったのと、平成に入ってからの噴火でクラフト夫妻が死んだというので有名になってたからでしょうね。


 ・各地の災害

 『Year of the Commet』の例示では、横浜での地震(直下型?)や日本海地震による大津波などが挙げられています。現実の我々は東海大地震を警戒しているわけですが、ここでは相模トラフが地震を起こしたようですね。関東大震災の再来ですよ。

 あと津波。そもそも地震や津波は太平洋側の特性という話もありますが、それはさておき。この日本海大津波の波高は5メートル程度だそうです。非専門的文脈での波高ですので、おそらく波の実高度とか、海岸で直面する水壁の高さをイメージしているんだと思いますが、そう考えるとなかなか凄い数値です。

 北日本の日本海側の海岸は概ね平坦で、東岸のリアス式みたいな入り組んだ地形ではないですからね……(湾の奥深く侵入した波は、日本の記録だと海抜40メートルの地域まで侵食していたりする。ので、この計測方法だと5メートルはちゃちいw)。津波時の海洋の波高は普通2~3メートルだとされていますので、5メートルはかなりのものです。

 ……ううむ、我ながら論法が強引な気がしていやですねw。津波まで未曾有の大災害にする必要はないかもしれない……とは言え、防災技術も今より発達している筈なので、未曾有なくらいの力がないと社会を破壊できないのでは、と思うてこのままで。


 ・死者数

 死者数24万+α、ということになっています。著者曰く「日本史上で最も大きい人命の喪失であり、二次大戦での広島や長崎への二個の爆撃すらを上回る」だそうですが……ハイハイ。

 さてこの24万(被害が大きいが詳細が公表されていないというアーコロジーとやらを含めれば30行きますかね?しかし……いくらなんでも「恥だから公表しない」というのはどうなんだ。私の感覚ではファンタジー日本)。先程も述べたように、災害対処技術も発達しているはずなので、その時代でこの数字は未曾有な程に大きい被害なのだ、と言えるでしょう。

 とまれ、具体的なヤバさを実感するためには、同時期に阪神淡路大震災が各地で合計40回起きたと考えれば手っ取り早いでしょう。



第二節


 ・サバイバー

 生き残った泰仁親王ですが、『Year of the Commet』には、時の状況の不審さが様々に示唆されています。強大な魔術的守護とは言っても、あらゆる検査によって泰仁親王に魔術的能力がないことが確認されていますし。他に、二ヶ月もの空白の後に、発表から二日しか開けず践祚という急緩に不自然なものを読み取る見方――具体的には、弑逆の噂が吹聴されるだとか。

 しかし『Shadows of Asia』では、この辺りの経緯は軽く流されていて最早シナリオフックとする気はないようです。


 ・固有名詞

 さて今回の個人名は、二代天皇と首相です。崩御した天皇が Emperor Kenich、新帝が Emperor Yasuhito、首相が Shobo Kazama とそれぞれなっています。


 ・固有名詞/天皇

 まず「Emperor Yasuhito」を見るに、「Emperor Kenich」の「Kenichi」は元号ではなく名前だと思われます。ですがそこは敢えてスルーしました。多分「ケンイチ」と言いたいのでしょうが、皇族の名前に「ケンイチ」はないでしょうw 皇族の個人名については、平均的日本人よりはむしろ多少なり勉強した外国人の方が分かっているのではないかと思いますがw(新帝はちゃんと「ヤスヒト」にしてるのになぁ)

 そんな訳で私は「Kenich」を元号と解釈します。「Emperor Yasuhito」も、崩御した後は「Emperor Gen-Yu」と表記されるんですYO……そもそも国内で天皇を個人名で呼ぶ慣習はどの時代を見てもないですからね。サプリに載ってる報告が、日本人が書いたという設定な以上そこからおかしいw。英語掲示板で「今上天皇」という単語を書こうとした時に「present Emperor」とかではよろしくないので個人名を使った、という解釈でいきます。

 で「Emperor Yasuhito」ですが、上の解釈を下に個人名。泰仁という表記には特に深い意味はありません。


 ・固有名詞/首相

 次に「Shobo Kazama」ですが……まず「ショボ」はあり得ないと思います。ので「o」を長音に取って「しょうぼう」と解釈しました。これで、号とか仏僧の通名として十分あり得そうな形になりましたね。僧侶なら「○坊」で全然構わないのですが、ここではその考えは取りませんでした。

 以下一応の理由。おそらくこの人2012年に首相だった風間高威氏の息子かなんかで、「日本なら首相位も世襲的になっているだろう」的発想で設定されたと思われますが(必ずしも間違ってはいませんが)、両者は同じ勢力基盤から政界に君臨していると思われます。でこの風間さんの率いた継神党は、名前から想像するに「伝統重視」とそこからくる「敬神」を強調する政党だと思われます。その政党の党首(多分)が仏僧ということはないでしょう(明治初期辺りまでならともかく)。

 で、ここでは「昭房」としましたが、「しょうぼう」の他にも「普通の名前」的読み方が可能なようにしてあります。この場合は「あきふさ」ですね。これもちゃんと実在する名前です。こっちが本名で、フル音読みでカッコつけバージョンというイメージでおります。


 ・固有名詞/元号

 さて元号。「Kenichi」を元号と解釈することには大きな利点がありまして、つまり現代である Gen-Yu 時代の前の元号が設定されていないのですが、そこにねじ込めるようになるのですね。元号として「けんいち」は基本的になかろうので(基本音読みでしょうしね)、ここも「e」を長音にとって「けいにち」とします。「にち」と読む漢字は日と衵しかありませんが、衵は意味的に元号にできるような字でもないので、自動的に「日」になります。

 さてここで問題があるのですが、まず私には漢籍古典の教養などないので、「まっとうな形」の元号を宛て字することができない点。これは根本的な問題ですが、他にも「日」の字が元号として使われた例がかつてないことが挙げられます(元号には70字余りしか使われた漢字がない)。

 「けいにち」についてはもう開き直って、「継日」としました。「かつて太陽であった頃の日本像を再臨させる」ような意図だ、というのはそれっぽくないでしょうか。日本が「帝国」になった前後辺りに改元があったことにすれば上のような意図が時代背景に適合的になるのではないかと。元号でよく使われる「けい」と言えば「慶」なんですが……「慶日」だと、なんか「日」が日々の意味っぽくて、「祝日」みたいに見えるのでボツ。

 先取りして次の元号である「Gen-Yu」ですが、これはなんとか、過去の元号の出展と同じところから「げん」と「ゆう」を持ってくることができました。「元祐」で。
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laevaと名乗っていましたが、呼ばれる際に恥ずかしいという問題が発覚して以来、にるば(nirva)と名乗ってます。RPG、ボードゲームなどが趣味。
 
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