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【シャドウラン日本/歴史篇】第六章:新帝体制の始動 

 2062年年頭、若き泰仁親王が即位し、元祐の世がはじまった。新帝はこの国家的非常事態に当たって親政に乗り出し、即位まもなくして復興事業を開始する。



一.新帝体制と不和の種


 1月5日、14歳の泰仁親王は新帝に即位し、同じく大災害を生き残った数少ない係累である米倉太郎が摂政に指名された。彼らの親政は政界と神社界の支持と後援を獲得し、またグレートドラゴンの龍冥もこれに庇護の意を見せる。このような支持のもと、彼らは復興事業を速やかに開始したのだった。被災者救済・国土再建計画を策定し、実働力として海外派遣軍全軍へ本国帰還命令を出した他、ミツハマに警察力を供出させもした。

 だがその一方で、市場には指数下落の動きが見られた。摂政の米倉にヤマテツの影があると見る向きがあり、財界から難色が漏れたのである。ミツハマなどは、政府宛に「広範な支持を得られる有能な指導者なしには、復興は叶わないだろう」と公式声明を発したほどであった(これほどに公然と反対したのはミツハマのみではあったが)。

 また、宮廷内にも反発が見られた。かつて泰仁親王には鬼(オークの一種)として生まれついた腹違いの兄弟姉妹がいた(すぐに黄泉島に送られたという)と囁かれており、この噂によって彼の血統を「穢れ」ていると見なした者もいたのである。



二.影の戦争、一触即発


 そして新帝に対する反対のみではない。特に秋田・新潟といった北本州ではミツハマをはじめとするメガコーポの企業軍事力に、一時的ながら警察権が付与されていたのだが、その濫用は彼らの間に「影の戦争」を起こす寸前に至っていたのだった。

 ことは「コンピュータの暴走に支配され、周辺住民を脅威となっていた」レンラクの研究所を、ミツハマの部隊が制圧したことにはじまった。この「国難のさなかの助力」は世論の支持を捉えたのだが、彼らが撤退した後、レンラクの研究成果は根刮ぎ奪われていたのである。レンラクは公式には謝意を表明しつつも、裏で報復に走り――2日後、ミツハマの主席科学者を「事故死」させる。影の世界において、ストリートが戦争前夜となっていることは今や公然の事実であった。



第五章 ← → 第七章


(以下コメント)



第一節


 ・新帝

 いきなりですが、この今上天皇をなんと呼んだものか困ります。「天皇」と表記するのも据わりが悪いですし(一般名詞的過ぎて、「客観的視点」からでは特定個人の表現として使いにくい)、外国人的には「泰仁天皇」でいいんじゃないの?ってとこなのかもしれませんがそういう言い方はしないんじゃよ根本的に。また、あくまで「客観的」視点からの記述という設定なわけですから、「今上」系も微妙。かといって、外部からの歴史叙述っぽく書いてる割には、同時にSR4の立場から彼のことを「現在」の事象として書かなければならない二重性……これが「元祐帝」系の表記を阻みますw

 今のところ、即位直後の話をしているから「新帝」というごまかし的な言い方が通じるわけなんですが、SR4の「現在」の時点になるともう新帝と言い難いんですよねw 『Year of the Commet』と『Shadows of Asia』の「現在」時点では14歳だった帝も、もう22~3歳の立派な青年ですよ……

 お、今何気なく使った「帝」、これいいかも。読みは「みかど」で(脳内音読では「てい」と言いつつ書いた気もしますが)。「天皇」に比べて制度的・機関的な属性が薄れる一方、呼びかけの表現としては一般性が落ちるので、私の中で名称的客観性がかなり高いように見えます(……しかし脳内で何度も発声していると、段々そうでない気がしてきたw)。時々使おう。

 でもやっぱり、「帝」だけだと略され過ぎてるように見えてこれ一つではとてもじゃないが通せませんね。結局「(元号)帝」という言い方をせざるをえないんだろうな。一応「追号」として以外にも、現在の元号体制(一世一元の制)だと「○○(時代の)天皇」という意味合いにもなるので、必ずしも誤った呼称ではないのです。

 まあ、ゲーム中だと「天皇」で済ませられるんでしょうけれどね。


 ・摂政

 まあ、我々の世界の皇室典範だと米倉は摂政になれないという話は多分著者が勉強不足で知らなかったのだと思いますが、さておき、第六世界では皇籍離脱した血統も皇族と認められるようですね。実は「米倉宮」という宮号だったりすると解釈が楽でいいのになぁw

 まあ、皇族の数を確保するためでしょうかね?といっても第三段落に「腹違い」が示唆されているのが……一夫一婦制は維持されてるのかなw まあ、そもそも緊急事態なのだから遠縁クラスの者も動員せざるをえなかった、という話なのかもしれない。そういう事態に追い込まれるほど皇族(現役の宮家もあらかた、ってことですよね多分)が総集合することがあるのか、という気もしますがw


 ・海外派遣軍帰還命令

 命令に従わなかった事例、というのも示唆されています。多分現今ユーザーにも知られているだろうのがカリフォルニアの斎藤将軍。なんでも護国将(General Protector)とか名乗ったそうな。アホっぽいですね。このシナリオフックも、残念なことにもう解決済みなのはルールブックにある通りですw ペルーの部隊も撤兵を拒否したそうですが、こちらはまだ解決を明言されていませんね。まあ、シナリオの舞台にされることもないんだと思いますが。

 どうでもいいですが、以前どっかで「斎藤将軍の軍は新潟師団とかが中心になっていて、崩壊した日本ではよいコシヒカリが作れないのでカリフォルニアに根を下ろして作り上げた水田地帯を放棄できなかったのだ」とか馬鹿話をした記憶があります。


 ・ミツハマの軍事力供出

 ミツハマは、このような献身によって再建計画の主要部分を任されることを期待していたそうです。次章で述べられることですが、これが裏切られたので反皇室の代表的存在になったんですね。


 ・ヤマテツの影

 実際のところ、米倉が特定勢力に支配されているということはないそうです。とは言え『Commet』によれば、次章に述べられる大和法改廃政策に関して、ヤマテツが相当の力を注いで国会でのロビー活動をしたそうなので、メガコーポ陣の疑惑はどんどん濃くなっているでしょうね。


 ・「指導者」

 第一章でも言及しましたが、天皇や摂政が普通に「指導者」と認識されていますね。他の個所では「天皇は象徴であり、実権はなかった」と何度も書かれていたり、加えて「元祐帝は実権を振るった初めての天皇になった」ともちゃんと書かれているのですが、これに関する反発や混乱はなかったんですかねw まああるはずだとは思うのですが、著者はここをナチュラルに流しちゃってるんだろうなぁ。

 同じく第一章にも書いたように、そういう素地があったんだろう、で納得しておくべきでしょうか。


 ・宮廷

 『Commet』では宮廷貴族がいるような口ぶりで言及されています。というか『Commet』には宮廷貴族を表す用語として「公家」が設定されており、高齢の公家がこのように反発する一方で、若い公家は時代を掴むべく新帝に追随して、自由貿易等の支持をしたとか。いや、まあ、警察を表す「同心」とかに比べると(著者が時代劇でも見過ぎたのか……)まだ「公家」は(貴族が復活したら)言うかもしれないなーって感じはしますがw

 ぶっちゃけ『Commet』の記述は(少なくとも一部)黒歴史化するんじゃないかと私は思っていますw

 実際のところ宮廷貴族に関する言及は『Sadows of Asia』には皆無です。てーか、旧貴族院的なものが復活した様子もないし、華族制度っぽいものすら復活した様子はありません。とは言えこの記述自体は面白いものだと思うので載録してみました。でもあれですね、天皇が神社界から全面的なバックアップを受けているからには、「穢れ」認識も黒歴史化するのかもしれません。そんなわけで第三段落はいつか消すかもしれません。



第二節


 ・影の戦争

 いやこの泥沼(まだ泥沼に突入してはいませんがw)、いいですねぇサイバーパンク的背景の空気って感じで。まあ、この争いは「現代」のシナリオフックにつながりますが、ここではまだ触りだけです。

 あと目に留まったのが「コンピュータの暴走に支配された研究所」です。いいですねぇコンピュータ様の暴走w これまでは淡々と架空史って感じでしたが、裏世界のガジェットが出るとSF的に興奮できますw
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コメント

『ロードオブブレード』でヤフったら偶然辿り着いた小生見参。Mixiじゃなくてこっちに書いてたのね。これからちょくちょくコメント残すことにします。
>シャドウラン日本
明快かつ雰囲気溢れる抄訳お疲れ様。一気に読ませてもらいましたぜ。
アメリカナイズされたジパング=インペリアルもときめくのだけど、SNE日本も決して嫌いじゃないのよねぇ。確かに色々アレな部分もあったけど、不死身のテロリスト『鬼童』とかかっこよかったし。今読んだ記事からの妄想だけど、鬼童ってゴブリン化の兆候のせいで「穢れ」として排嫡された元皇族なんじゃなかろうか。意外とマッチングしてませんこと?
  • [2007/07/30 01:27]
  • URL |
  • 雷帝の手下その1
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

連投失敬。
>こんぴーた暴走
ま た レ ン ラ ク か。
確かアメリカのアーコロジーでもAI暴走してたよな。同系の研究なのかしら? 
でも小生がシナリオにしようとすると「完璧なヴァーチャルアイドルを作ろうとしたら洗脳ソングで人々を操る電子の魔女ができちゃった!」みたいな代物になってしまうMy脳。真面目なサイバーパンクは卿に任せるとしよう……
>D&D
読むな、と書いてあったので某「赤い手」の記事は読んでませんがw、情緒不安定なカラシュターでがんばります。
  • [2007/07/30 01:28]
  • URL |
  • 雷帝の手下その1
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

ぬかったわっ!まあ、mixiの方が補足されていたという事実の方が驚きだったけどさw
>>抄訳お疲れ様
いや、翻訳じゃないんですよw?
>>レンラク
うむ、「ミツハマはシアトルでの同様の暴走例を挙げて不安を訴え、強行突入への世論のバックアップを得た」そうだw もうコンピュータ様といったらレンラクしかw
って、これを本文に書いてないのは手落ちだなぁ。後で書き足しておこう。
>>完璧なバーチャルアイドル
まあ俺に真面目なサイバーパンクが出来るかはさておきw そういうハッタリを利かしたネタはシャドウランじゃなかなかやりにくいっつうのは難点だね。N◎VAなら「『アイドル』と『都民一千万人』が登場して精神戦をやるシーン」でOKなんだけどw
>>情緒不安定カラシュター
フロイス・シンドロームですかw

>>ジパング=インペリアル
俺はこの連載で必死に「我々の日本と大きく変わらない世界認識でいける」のだと主張しているつもりでしたw まあ連載っつてもこれは仕切り直しの一気掲載だけど。
さておき、SNE日本かー。実はあんま憶えてないという問題が……w まあ憶えてないっつうか、
「テロリズムと企業戦争で東京は廃虚となった……だが都民は死滅していなかった!都は再び暴力が支配する世界になっていた。そんな中、ある村に水を求め行き倒れ寸前のフィジカルアデプトが現れウぅベリゃッ(身体ダメージ10)!」とかだっけ。いや、嘘。もっと穏便な感じだよねw ちょっと待ってくれ冷静に思い出す……(言いつつ2ndルルブを読み返す)……ああ、別に荒れてるわけでもないんだな。要は企業間中立地帯になってるだけか。大体把握。まあ、「僕らの池袋-高田馬場」の思い出がなくなるのも寂しいよねw 西日暮里ではなんかしたっけか?
>>両設定間の齟齬
とは言え、皇室の影響力によって企業権力が減退してる関係で、細部を移植する手間はそう大きくないだろうな。鬼童は……かっこいいけどさそりゃw、2050年の時点ですでにシナリオフックとしては使いづらい割に、世界設定としてはここまで詳細に書くべきでもないという点が何とも言えないw
とは言え、廃嫡された皇族なりの上層階級の人間が「覚醒」関連の能力・人材を用いたテロリストになったり、テロ組織を組織したりするっつうのは面白いネタだよね実際。逆バットマン。

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laevaと名乗っていましたが、呼ばれる際に恥ずかしいという問題が発覚して以来、にるば(nirva)と名乗ってます。RPG、ボードゲームなどが趣味。
 
 コメントへの返信が大体遅れておりまして失礼しておりますが、おそらく質問等は、twitterの方でしていただいた方が短時間で認知できる確実性が高いかと思います(右カラム参照)。

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