魔術師テオバルドスの逆襲について 

 今日8月20日は、100年近くに渡り無数の人間を魔道に陥れ続けてきた、邪悪なる魔術師テオバルドス老が生まれた日であり、星辰の彼方から地球に再生する日でもあります。これに合わせて世界中で無数のカルトが「いあ!いあ!」と彼へ賛歌を捧げるでありましょうが、やはり斯様な慄然たる再生を前に、決然と立ち向かうのも我々探索者の使命と言えましょう。


 マライナス・ビクネル・ウィレットの解読を基に呪文を唱えれば——

 ……

 オグトロード アイ フ
  ゲブ ル − エエ ヘ
 ヨグ − ソトート
  ンガ ハ ング アイ イィ
 ズロー!

 ……

 
 ……そんな!空に!空に!


 (手記はここで途切れている

クトゥルフにおける、BRPとD20の能力値対照 

 過日のゴールデンウィークに、仲間内でいわゆるゲーム合宿をした。1人が途中で離脱するので、それに合わせて皆でファミレスに行って食事をしながらクトゥルフセッションの感想戦の続きなどしたわけだが、その中で、まあ「まあそこはクトゥルフのシステム上しょうがないよね」とかそんなトークになった。

 その流れ上、1人からこんな台詞が飛び出した。「クトゥルフD20とか使ってみればいいんじゃないか」、と。まったく思考の死角を突かれた思いをし、なるほど、その手があったか!と感銘を受けたものである。で、その場での話の一角に、「でもやっぱ、POWがないのはなーw」「入れちゃおうぜ」「CHAを分解するのがD&D的っぽいかな」みたいなものがあった。

 クトゥルフのロマンとして確かにPOWが欲しいとは私も思う。ここは一つ「クトゥルフのためのD20カスタム」を考えてみようとしばらく前に思い、とりあえず両システムにおける精神系能力値について行なってみた整理が以下である。

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HPL追悼/テオバルドスじいさん歓迎会 

 今日は、テオバルドスじいさんこと、HPL御大がミ=ゴの円筒で地球を去った日ですね(意味が分からない人は、今すぐに青心社から出ている『クトゥルー』シリーズの第4巻を読み切って下さい。あ、「HPLって何?」って人は別にいいですよ)。

 ラヴクラフトが一年という地球ローカルな周期をいつまで気にかけてくれるか分かりませんが、まあ、御大が広大な宇宙を存分に味わってることにする勢いで、まだ気にかけてくれて、しかもこういう記念日に地球に戻ってくるということにしようじゃありませんか。大丈夫、ミ=ゴのきょういのかがくりょく!なら、遥か離れたラヴクラフトを超光速航法で連れてくるなど余裕です。ああなんと優しいミ=ゴでしょう。

 そんなわけで、お帰りとありがとうを言いたいわけですが、流石に御大がここ最近どこの宙域を散策していたかまでは俄かに想像しがたいところです。ので、帰還に際して経由すると思われるユゴス星、冥王星の方向を向いて言えば大過ないと思われます。冥王星の方向はググって調べて下さい。

 え、分からない?仕方ないですねぇ。まあまず間違いなくプロヴィデンスも通るでしょうから、そちらでもいいでしょう。墓所もありますし。ざっと東の方、きっちりしたい人向けに、具体的には北緯41度49分25秒、西経71度25分20秒辺りを向きましょう。水平方向じゃあ余裕で何もない宇宙へ視線が飛ぶじゃないかとか細かいことにこだわる人は、上手く地面を向いて、角度を調節して、プロヴィデンスの地表に視線が行くようにしてください。

 さあ、準備はいいですか? ではご一緒に。

「お帰りなさい、そして、ありがとう!
 楽しませてもらってます!」

[Togetter] モロ★ファン宮崎駿監督、最新の動向 

 → Togetter - まとめ「モロ★ファン宮崎駿監督、最新の動向」


 宮崎駿監督が諸星大二郎のファンだという話は諸星ファンの一部には周知のことだと思いますが、少なくとも私とある仲間の間では、「『もののけ姫』ってまんま『マッドメン』じゃね?」というコンセンサスが出来上がっています。今ちょっと検索したんですが、同じことを考えている人もそこそこいるみたいですね。

 → "マッドメン" "もののけ姫" - Google 検索

 さて、そんなこんなで、この間地上波に流れた『崖の上のポニョ』。あれではじめてポニョを観たんですが、観てる間は「あの動じないお母さん(リサ)は、何回か世界を救うキャンペーンを踏破した練達の探索者に違いないな」とか暢気なことを言っていたのですが、その後、当然のようにポニョには何か諸星作品に源泉を辿れそうだろうか?という思いが去来しました。そしてそんなことを何気なくポストし……浮かび上がった、恐るべき真実!

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今更『Secret of Japan』の部分的紹介 

 タイムカプセルから出てきた、クトゥルフサプリ『Secret of Japan』の一部紹介文――を、ちょっと手を入れたけどほぼそのまんま掲載。

 多分当時のクトゥルフスレとかに書き込んだんだと思う……んだけど、書かれてるファイル作成日当時のクトゥルフスレを見てみてもなかったというw。あっれー……これの前に先行する書き込みとかもしたと思うんだけどなぁ。それへの質問が出たんでそれへのレスとして書いた筈なんですが。

 まあいずれにせよ大したことは書いてません。

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クトゥルフ「牛の首」リプレイ(オープニング一巡まで) 

 例の「牛の首」セッションですが、せっかくオンセやってるんだしってことで、リプレイ仕立てにしてみました。まだオープニング一巡までしか編集してないけどね!直に顔を合わせてないから、発言の行き違いとか話題の錯綜とかが頻発して編集もなかなか難儀。まあ、電車の中とかでちょこちょこやってるだけだから速度が遅いって話もあります。


 → クトゥルフ『牛の首』リプレイ・目次


 時々更新しますが、今はこれだけ。一応公式既製シナリオってことで、

 「もうやったことのある人」
 「キーパーをやろうと思ってる人」
 「必ずやキーパーをやる羽目になるだろう人」
 「もう他のどこかでリプレイを読んだことのある人」

向けです。「読む前にやってみたい」って人は私まで言ってみてください。あと大都会の人は、今度の合宿で走らせるかもしれないので読まない方がいいかと思います。まあ、まだ始まったばっかりのとこなんで、読んでも未来のプレイに支障はないですけどね……


 読み物としてはもっと文量を削れるとは思いますが、私がリプレイに求めているものが「セッションを眺めているような」という性質ですので(極端なことを言うと、物語の筋を追うだけなら小説でいい)、割と雑談的なところも残してます。

最近のクトゥルフ(just 日記) 

 先週の(先々週か?)日曜に「牛の首」第2回セッションを行いました。

 ……見事に終わらなかったぜ!

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ミ=ゴの外観について 

 そろそろミ=クでも描くかと思ったのですが、何せただの名前ネタでしかありませんので依拠できる元ネタイラストなどは存在しません。そんなわけで、ちゃんと原典での視覚表現の確認でもしておくかと思ってHPLの『闇に囁くもの』を読み返してみたわけです。そうしたら「あれっ」と思うことが出てきました。これまで見てきたイラストと、本文の描写とが何か違うような……

 端的に言いますと、作中の噂でも探索者エイクリィの証言でも「蟹のような」という形容が出てくるんですね。私が知ってる諸イラストは全てといっていいほど、細長い節足動物然とした姿をしているわけですが、「蟹のよう」と言うと違うんじゃないかなコレw

 あと人間と対比できる二足歩行らしき足跡を残しているわけだから、クトゥルフルルブみたいな、二足歩行したら尻尾的部分を引き摺りそうなデザインはまずいのではなかろうかと、そんなことを思いました。

 ルルブの記述だと「甲殻類のような身体をした」などとあるわけですが、その線で言うと、海老のようなデザインをされてきた感じなんですかねぇ。でもパッと見て蟹と表現するんだから、明らかにもっと横に大きかろうと思われます。新版ルルブも、下に延びた長い尾状の部分といい、これが蟹っぽく見えるとは思えんですな。

 参考までに、「mi-go」で画像検索 → mi-go

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