ガイギャックス墓参2014、とアーンソン碑に関する事実 

 というわけで今年も、世界最初の(T)RPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の共同創造者であるゲイリー・ガイギャックスの昇階記念日(命日)を偲んで、DDO(Dungeons & Dragons Online、MMORPG)内ストームリーチ市にあるガイギャックス記念碑に参詣に行ってまいりました。

ガイギャックス碑来訪2014

 これを書いている時点で、上のトップ記事一覧の中ほどに昨年の同記事が表示されていてHAHAHAという感じですが、まあ、時折何か書いていけたらいいなとは思います。昔から「色々資料から忖度してはみているけれど、ガイギャックスとかにとりあえずメールして聞いてみちゃえばなー」とか思うことがたまにあったのですが(このブログ上で言えば海エルフの記事の時とかですね)、まあ、こうして亡くなっていってしまうわけですね。

 なんでもかんでも突撃してみる取材心に欠けたチキンといった要素もあるわけですが、それとは別にこの手の話は研究界隈では一般に難しいところがありまして、「まだ(失礼!)生きている人は研究の対象にならない」といった観念もあったりします。当該人物が残している資料が多い場合はまだいいのですが、もちろんそうでない場合は多々あるわけで、リアルタイムに情報を引き出していくべきことというのは実際あるわけです(というか、関連資料が豊富な存在を扱ってきた伝統の長い学問領域でこそ上の傾向が強い。資料を残さないような層の研究に新たな分野が広がってきたとも言える)。

 あーロビラー卿(ロブ・クンツ)とか当時の状況の回顧録書いたり記録まとめたりしてくれないかしら。向こうの研究家がガイギャックスの資料を使って色々調べたりはしているみたいですが(例えばジョン・ピーターソンさん。リンク先は、今年D&Dの四十周年だけどその「誕生日」はいつか?という話を模索した記事)。




 さて、ガイギャックス碑の参詣とは別に、同じくDDO内のスレナル(ゼンドリックの古代文明とされる)にデイヴ・アーンソンの記念碑も建っていると聞きましたので行ってみました。

アーンソン碑初来訪

スレナル遺跡入って左側にあります(自分がやっていた頃にはこんなものはなかった)。デレーラ墓苑にあるガイギャックス碑より明るいロケーションです。アーンソンはガイギャックスと唯一並び立つD&Dの共同創造者。「なんでこちらだけ課金コンテンツに……」とか思っていたら、調べたらなんと、スレナルのDMナレーションをアーンソンがやっていたと……


えっ


なにそれまったく知らなかったんですけど。この記事によると、どうも初回のアップデート、つまりVoNの追加時に導入されてるっぽいんですけどなに、日本サーバーでもボイスは既にあったの!?能動的に英語で聞いたことなかったんですけど。あ〜あ〜……(ウカツ!) DDO WIKI - Eberron Unlimited Release Notes(DDOがDDO: Eberron Unlimited、つまり今の米鯖での運営体制になる時のリリースノート。2009年8月末発行)にアーンソン碑設置の話が出ているので、まあ日本鯖はそれを見ることなく死んだということになります(南無)。

 米鯖にまでわざわざ行こうという時に、スレナルとか課金コンテンツとして行く気力は最早ないので触りもしなかったという……うーんこれはスレナルもちゃんと米鯖でやった方がいいかしら。現状でスレナルソロは……コイル……

 ともあれ今年からはアーンソン参りもしようと思います。(まあそこまでやる気出さずとも、「ガイギャックスの時に一緒に行っておく」くらいでもいいだろうとは思いますが、とりあえず自分としては来月も)

 しかしターバインさんもスレナルを無課金コンテンツにしたりはしてくれませんかね、追悼記念としてw せめて遺跡内キャンペーンだけを課金クエストにするとか。




 なお本記事は15:00に予約投稿してありますが、ガイギャックスが住みD&Dが生み出されたウィスコンシン州レイクジェニヴァは日本と15時間の時差があります。つまり、登校時間から24時間の間はまあ命日の内と思っても問題ない範囲ということになります。皆さまも是非、DDOでのガイギャックス参詣をお試し下さいませ(自分の中でDDOは最早墓参りツールになっている)。助けなりが入り用ならtwitter辺りで仰っていただければ。

コミックマーケットC86申込 

 というわけで、ふと思い立って夏のコミックマーケットに応募しました。下のがサークルカットです。絵はC81や82の時にマサシ本を作った際、ブート=サンに描いてもらったのを使い回させてもらいました。アリガト!


C86サークルカット


 ブログはここしばらく放置気味ですが、twitterで始終色々垂れ流しているので書くネタ自体は色々ありまして、上のカットにある「RPG創成期史な本」というのは要は、togetterに以下のようにまとめたような話をちゃんとした形にしたいと。

 ▶RPG創成期小史:D&D、(T)RPG、トールキン
   → http://togetter.com/li/623998

カットには『RPG史手稿』とか書いてありますが、実際そのようなタイトルになるかは分かりません。ともあれ、RPGの創成期の歴史叙述、トールキン的文化との関わりを、関連資料・記事を訳しつつある程度実証的にまとめたいなという話ですね。特にトールキン財団云々の話は、隣接文化としてちょっと離れているだけあって都市伝説レベルの話ばかりな気がしますし……


■その他の想定頒布物

●自分に関して

 上記のを書いた上で、わたし個人に仮に余裕が残っていれば、トールキンの中つ国世界に関する本も書きたいと思っています。平たく言いますと、例えば以下のtogetterまとめでしたような話を書きたい。

 ▶『指輪物語』英語の訳語と、北王国のあり方やその残滓
   → http://togetter.com/li/623091

中つ国の話も散発的にして、ときたま思い出したように(上のまとめで言えば丁度一年ほど前の流れを)togeるわけですが、やはりちゃんとした〆切を使ってちゃんとした物理体に仕立て上げるということでもないと、なかなか、散発的に流れていくので……RPG初期史本がちゃんと進んだなら、『指輪物語RPG(MERP)』の設定の位置づけが多少明瞭になるでしょうので、そちらの渉猟もやっていきたいところですね。

 あとは、先の冬コミの時に余裕があれば突貫的に作っていたであろうネタとして、某作品と某時代の某仏神秘主義を絡めて語る『叛逆の神学』とか……あとマサシ本の第三版とか……(この辺は卓ゲに実際関係ない)

 とか色々あるのですが、〆切の神通力というのはなかなか広範囲には使い回せないものですから、とりあえず最初に書いたRPG史本に注力していきます。

●その他

 その他、仲間内(卓ゲ関係)に色々せっついて、彼らの創作物を頒布する場にもできればとは思っています。詳細についてはまたいずれ。

[翻訳] 16番通り+ヴァレンシア通りの辻砦(第1話) 

 ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのウェブサイトに掲載されている、ジェイソン・トンプソン先生の連載漫画『16番通り+ヴァレンシア通りの辻砦』を勝手に和訳してお伝えします。

◆D16さんによる同漫画への推薦文◆
海を越えて今、ぼ(ん)くらの魂が響き合ってますね! RT @psyka294: @D16 このシリーズが公式サイトで連載されているという事実が勇気づけてくれますね……(何かを
[5/29]

The Keep on 16th and Valencia #1
by Jason Thompson


 → http://www.wizards.com/DnD/Article.aspx?x=dnd/toon/20110617

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ガイギャックス墓参2012 

 2008年3月4日(北米中部標準時)、RPGという大地を拓いた先達ゲイリー・ガイギャックスが、我々の主物質界から上方次元界へ遷移されました。彼の天上卓の清栄を願い、DDOのストームリーチ市ジョラスコ区デレーラ・グレイヴヤード内にある廟に小巡礼をしてきました。


 Your soul is filled with peace as you approach the memorial to a fallen hero -
 倒れし英雄の記念碑の方に歩んでいくと、あなたの心魂は平穏に満たされる――



ガイギャックス詣2012

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メリケン幻想の崩落 

 なあ、誰が……誰がいけなかったんだろうな?


 ……………………


 …………

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『えるぱに♪』の表紙、とちょっと内容 

 パーカーがば長画伯の圧倒的なイラストを受け取って心魂を脅かされたので、気合いを入れてデザインしました。けれどこの程度でした残念!みたいな。ちょっと公式様から表紙を拝借して、横に並べてみる。



 ロゴは元々、「ぱに」は丸コピするくらいのつもりでいたんですが、「え」が下方に拡張できなかった&肥大化した関係でこんなバランスに。今見れば、「ぱ」の上部が「る」と同じ程度になるようにした方がいいですねぇ。ちなみに左下の建物はロスの市庁舎。映画等でよくLAPD(ロス市警)として映されているとか。右下の方は本物のLAPDです。





 内容について少し。
 まあ、と言っても、要は

 ・PCテンプレ
 ・NPC集
 ・イベント集

 辺りを基本ルールブックのものから差し替えるサプリメントです。もちろん関連するイラストもすべて描き下ろされています。数値的データ等は、基本ルールブックのものをそのまま使えます。また、エルロイ『LA』シリーズの人名録としても使えるかも。

[コミケ] えるぱに♪ ~えるろいでいず・パニック~(仮)+ 

 こんな直前になって、需要皆無なコミケ同人誌の宣伝~

 (SE:ぱふぱふー)

28日 東2・R33b 遠すぎる未来団
『えるぱに♪
  ~えるろいでいず・パニック~(仮)』


アメリカ文学界の狂犬、ノワールの王ジェイムズ・エルロイ――その『暗黒のLA』シリーズを舞台に、『すく~るでいず・パニック』をプレイするためのソースブック!

君も L.A.P.D.(ロスアンジェルス市警)の刑事となって、ヤクの売人を窓から投げ落としたり、事件の黒幕である上司に弱みを握られたりしてみよう!


「ティンときた!」
「私のために働いてくれるか?」

「さ、サプリはいらんかね」
「薪の足しになるよ」


狂気を押さえ込みながら捜査を続け、捜査に伴う悪評を避け……この暗黒のLAで、君は生き延びることができるか!?


CAUTION:
本書で遊ぶためには、『すくぱに♪』ルールブックが必要です。
また、上記のタイトル等は予告なく変更されることがあります。

 私は画像編集くらいしか関わってませんが、何の因果か『すくぱに♪』のソースブックが作られました。隣にまっとうな『すくぱに♪』サークルがあるらしく、彼らの活動に泥を投げることにならないか本当に心配です。






 ついでに知り合いが関わってるので宣伝。

 → 30日 西2・な-12b 革命的非モテ同盟『KAMPANIA』

 

フリーシステム;電脳空間のルールブック達 

 この広い電脳空間に、RPGのシステムを公開のものとして下さっている人々がいます。そのシステムの多くは、一般のゲーマー達が自作したいわゆる同人ゲームの類いですが、中には企業の出版物レベルのデータが、言わばタダで皆の目に触れられるようにしてあるものもあるのです。ここでは、そんなゲーム達をいくつか紹介していきます。

 なお。閲覧・ダウンロードする時には、感謝の念を持ってしましょう。最新情報については直下の他、最新コメントにてどうぞ。


8/18:Pathfinder RPG をβに更新(→亜商業クラス)
T&Tを追加(→簡易版やスタートキット/現行版)
ヴァンパイアを追加(→簡易版やスタートキット/旧版)

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